オンラインでこそAL【対策5】

対策

5. 集中して聴ける場づくり

(1) 発表へのコメントを求める

発表に対してコメントすることを学生に求めることで、学生にとっては集中して聴く必要が生まれます。もちろん、発表者にとっても、教員やTA以外からも発表へのフィードバックが得られるのは、有意義な面があるでしょう。コメントシートを用意すれば、発表者以外の学生全員に、そういった場を提供することが可能になります。

(2)「自分ごと」にしてもらう

(1)のみでは、やや他律的な取り組みとなりますが、発表へのコメントを求める際には、それが自分自身の学びにとっても役立つことを理解してもらえれば、より自律的な取り組みとなります。例えば、小論文の執筆構想についての発表の際、テーマは違っても、先行研究批判の仕方や、問いの意義の示し方などについては、発表から学び自身の小論文に活かせることを伝えれば、学生にとっては他の学生の発表を「自分ごと」として捉えることができます。発表を聴くモチベーションが高まれば、自ずと集中するようになり、高い学習効果が期待できます。