オンラインでこそAL【対策2】

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対策

2.  オンラインでできる背景知識調査(2020年4月8日配信)

(1) 挙手

  「高校時代に倫理を履修していた人はいますか」や「人道的介入という言葉を聞いたことがある人はいますか」程度の簡単な質問であれば、Zoomでも「挙手」機能を使って尋ねることができます。ただし、受講者数が多い場合(目安としてZoomの参加者リストを一瞥では把握できない程度)には、「投票」を用いた方がよいかもしれません。

(2) 投票

   はい/いいえのみでは答えられず、選択肢が複数あるような質問の場合は、受講者数に限らず、「投票」を用いると便利です。

(3)アンケート

    Zoom以外の手段を併用することもできます。Googleフォーム等を用いて受講者の背景知識を尋ねるアンケートを作成し、そのリンクをITC-LMS等で共有すれば、当該クラスの受講者からのみ回答をもらうことができますし、教員の側の集計も効率的に行なえます。

(4)小テスト

   アンケートでは、受講者が自身の背景知識の有無を判断することになりますが、初回の授業で小テストを行なえば、教員が客観的に判断することができます(アンブローズ他 [2014] pp.43-45; デイビス [2002]p.33; 池田他 [2001] p.77)。期末試験と似た問題で出題し、学期を通じての受講者の成長を確かめるという方法もあります(バークレイ、メジャー [2020] pp.69-75)。

   ITC-LMSで実施するのが一般的です(バークレイ、メジャー [2020] pp.71, 77)。 なお、実施に際しては、あくまでも開講時点での受講者の学力を知るためであるという実施目的を明確に伝え、成績評価には含まないようにすることが必要です。