第4回模擬国連ワークショップ(2022年3月18日)

先日終了しました下記のワークショップにつき、当日の模様を簡略ながらご報告します。


日時:2022年3月18日(日)14時~17時
場所:ZOOM
参加者数:58名
登壇者:
■ 中村長史(東京大学大学院総合文化研究科 特任助教)セッション1・2
■ 小林綾子(上智大学総合グローバル学部 特任助教)セッション2

1.目的

「学習者の学びを促すための模擬国連の授業への効果的導入について学ぶ」という目的のもと、より具体的には、下記の到達目標を定めました。
①模擬国連の教育手法としての特徴を説明できるようになる
セッション1に相当)
②模擬国連の実施の手順を説明できるようになる
セッション1に相当)
③他のロールプレイの教育手法としての特徴を説明できるようになる
セッション2に相当)
④他のロールプレイの実施の手順を説明できるようになる
セッション2に相当)

2.概要

【1】趣旨説明(14:00~14:10 )
ワークショップの目的や構成を確認した後、各人の参加動機を改めて言語化していただきました。

【2】 セッション1「模擬国連導入事例から学ぶ」(14:10~15:20)

模擬国連の概要と東京大学教養学部の授業への導入例について授業担当教員の中村からお話しました。模擬国連を導入する目的(中村の授業の場合は、国際関係論の知識を使いこなせるようになることや、利害や価値観が異なる人々と合意を形成できるようになること)を明確化する必要があり、模擬国連はあくまでも手段であるという点を再確認する機会となりました。

セッション1の様子

【3】セッション2「ロールプレイ導入事例から学ぶ」(15:40~16:50)
セッション1で確認したように、模擬国連はあくまでも手段です。授業の目的によっては、他の手法がより適していることもあります。そこで、小林綾子先生から、人権についてワークショップ形式で学ぶという模擬国連以外の手法についてご紹介いただきました。模擬国連はあくまでも手段であるため、授業の目的により適したロールプレイがあれば、それを学ぼうという趣旨でしたが、模擬国連との異同を意識した小林先生のお話のおかげで、模擬国連の特徴を改めて確認する機会ともなりました。

セッション2の様子

【4】まとめ(16:50~17:00)
まとめでは、本日学んだことや疑問に思ったことと、それを踏まえて翌日以降に各人の現場に持ち帰るものとを確認しました。

3.参加者の感想

参加者の方々からは、以下のような感想が寄せられました。一部抜粋します。

  • Taylor-madeの模擬国連という考え方を教わったことで、授業にどのように模擬国連を取り入れたいのか、自分なりに考えることができるようになった
  • 模擬国連以外の方法も学んだことで、自分のやりたいこと(目的)を達成するためには必ずしも模擬国連だけが最適の方法ではない、ということもわかりました
  • 模擬国連の授業を受講している学生の声も聞いてみたい

4.次回予告

受講者の生の声を聞いてみたいという参加者の方からのご要望が複数ありましたので、次回以降はそうした機会も改めて設けたい(第1回・第2回では設けていました)と考えています。皆様のご参加をお待ちしております。

お問合せ先

教養教育高度化機構 アクティブラーニング部門(担当:中村長史)
dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp