駒場アクティブラーニングワークショップ「授業をアクティブにするためのふり返り」【開催報告】

with コメントはまだありません

2022年9月14日、東大で授業を担当されている先生方を対象に、駒場アクティブラーニングワークショップ「授業をアクティブにするためのふり返り」を開催しました。当日は、5名の方にご参加いただきました。ここでは、当日の様子を報告します。

目的

アクティブラーニング部門では、昨年度末に「アクティブラーニングのための授業デザイン確認シート」をウェブサイトで公開しました。今回のワークショップでは、授業デザイン確認シートに基づいて、アクティブラーニングの観点から授業づくりの方法やポイントを確認します。また、これまで行った授業あるいはこれから行う授業のデザインを、アクティブラーニングの観点からふり返り、参加者どうしで共有し授業をアクティブにするための検討やより良い授業にするための意見交換を行うことを目的としました。

内容

趣旨説明の後、参加者どうしで自己紹介を行いました。自己紹介では、ワークショップで知りたいことや興味があること、達成したい目標を共有いただきました。

次に、授業づくりのステップを確認しました。学習目標の立て方や、あわせて評価方法も決めること、その後に教え方を検討するという流れを確認しました。その後、「アクティブラーニングのための授業デザイン確認シート」の「授業をつくる前」に参加者自身の授業のデザインについて記入しました。

休憩を挟んだ後、アクティブラーニングの定義についてミニレクチャを行いました。また、アクティブラーニングの手法として知っているものを書き出したり、授業をアクティブにするための工夫やうまくいったと感じた取り組みを共有していただきました。その後、アクティブラーニングのためのポイントや授業構成の仕方のミニレクチャを行いました。それを踏まえて、「アクティブラーニングのための授業デザイン確認シート」の「授業をつくりながら」に参加者一人ひとりが検討した内容を記入しました。それから、記入した「アクティブラーニングのための授業デザイン確認シート」をグループに分かれて共有し、チャックの観点に基づいて互いにコメントしました。

グループでのワーク後は、ワークショップ全体をふり返り、ワークショップで感じたこと(新しく知ったこと、印象的だったこと、もっと知りたいと思ったこと、疑問・質問)を書き出しました。最後に閉会の挨拶を行ってワークショップを終えました。

当日の様子と参加者の反応

当日は、参加者5名と少人数ではありましたが、グループでの議論の時間を多くとり意見交換を十分におこなっていただけたように思います。また、ワークショップ後のアンケートでは、「本ワークショップで扱った内容をご自身の授業に活用できると思いますか」、「本ワークショップによって、今後の授業をアクティブにできそうですか」という質問に対して参加者全員が「とてもそう思う」と回答くださいました。加えて、本ワークショップで学んだことをどのように活用しようと考えているかという質問について、学生が一人で考える時間をもう少し与えたいや、小テストやワークをGoogleドキュメントに書き込むといった具体的な回答がありました。

また、「アクティブラーニングのための授業デザイン確認シート」の改善点も挙げられましたので、今後はシートを改善し第2版を公開したいと考えています。

お問い合わせ

教養教育高度化機構アクティブラーニング部門
dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp
※[at]を@に書き換えて送信してください