オンラインでこそAL【対策3】

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対策

3. オンラインでできる理解度調査(2020年4月10日配信)

(1) 投票とピア・インストラクション

授業のキーワードを理解しているかを問うような多肢選択問題を出し、Zoomの「投票」機能を用いて受講者に解答してもらうことができます。結果は、その場ですぐにわかるので、正答率が低い場合には、解説をしなおすことができます。こうした機会を定期的に設けると、受講者の集中力を維持しやすくなる効果もあります。教員にとっては、受講者が本当に理解しているのかを試せるような問題・選択肢を作ることが必要になります(バークレイ、メジャー [2020] pp.103-108)。

より体系的に行なうには、ピア・インストラクション(peer instruction)と呼ばれる手法を用いることができます(Mazur 1997)。①キーワードについての解説、②多肢選択問題での理解度確認、③<正当率が70%を超える場合>簡単に解説をして次の話題に移る、<正答率が30%-70%の場合>無作為のペアや数人のグループで、なぜ当該選択肢を選んだのかを説明し合い議論をしてもらう。その後、再度投票を行なう、<正答率が30%未満の場合>キーワードについてより丁寧に改めて解説をした後、再度投票を行なう、といったように、正答率に応じて授業の進行を変えれば、ついてこられない受講者を極力減らせます。ペアやグループでの議論を行なう場合には、Zoomのブレークアウトセッションを利用できます。

(2) チャット

Zoomの「チャット」機能を用いれば、授業内容でわからないことがある受講生に、授業中でも教員やTA宛てに伝えてもらうことができます。操作を誤ると、教員やTA宛に送ったつもりのものがクラス全体に流れてしまう可能性があるので、この機能を用いる場合には、授業のなかでも「チャット」機能の使い方について学ぶ機会を設けるのがよいと思われます。もちろん、受講者に抵抗がないのであれば、全体宛に質問を送ってもらうこともできます。

Zoomの「チャット」以外では、Slidoを用いる方法もあります。①他の受講者も質問に対して「いいね」を付けられるので、採りあげるべき質問に優先順位をつけることができる、②受講者が匿名でも送ることができる、③遅れて参加した人も参加前の質問をみることができるといった点を重視する場合には、導入を検討する価値がありそうです。Zoomに慣れるので精一杯の受講者が多い場合には、しばらく様子をみて、慣れた頃から導入するのがよいと思われます。