【学生レポート】全学自由研究ゼミナール「ボードゲームづくりを通して起業を学ぶ」を受けて

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この授業は、起業後に起こる様々な出来事を、ゲスト講演の話や起業家へのインタビュー、書籍を通して学びながら、成果物として人生ゲーム風のボードゲームを作ることで理解を深めていくものです(授業のホームページ)。
この授業は私が今までで受けた授業の中で最も面白く、得るものが多い授業でした。

授業内容

具体的な授業内容としては、大きく三つに分けられます。一つは、スタートアップに詳しい馬田隆明さんによるスタートアップの基礎知識についての講義。二つ目は、スタートアップに関連した仕事を行う外部の方による講演。そして三つ目がアウトプットの一環として起業に関するボードゲームをチームで作成、です。
外部の方の職種は非常にバリエーションに富んでおり、自身のスタートアップに成功した方、失敗した方、エンジェル投資家、VC(ベンチャーキャピタル)を立ち上げた方、イノベーションエコシステム推進に関わる方、社内のスタートアップ的な新規事業の支援やスタートアップとの連携を担当している方などスタートアップに関わる様々な分野で活躍される方々の実体験や価値観を聞くことができました。
講演に来られる外部の方は普通では中々会えない素晴らしい人ばかりで、私が授業後に個人的に質問に行くと、丁寧に様々なことを教えて下さり、自分の視野が一気に広がっていくのを感じました。実際、私はある方に質問に行き、あるイベントの存在を教えてもらったりもしました。
ボードゲームの作成については授業で学んだことを生かして、スタートアップに詳しくない人に広めることを目指したものを作成しました。その過程で実際に起業家にインタビューをして、ゲームに関するフィードバックや起業に関するお話を自分の足でもらいに行きました。

 

図 授業中の様子(左)と授業後の様子(右)

授業で得たもの

この授業で私が得られたものは非常に多いです。最も大きなものは、自分の視野が広がり、自身のキャリア形成において起業という選択肢を得られたことです。普段何となく過ごしているだけでは起業しようと思うこともないし、起業はほとんど失敗する怖いものであるという固定観念を持ちがちです。しかし、今回の授業で起業に対する理解、知識を得て、また実際に起業した方々と関わることでその存在を身近に感じ、自分の目的を達成するために起業するという考えを持てたことは非常に大きかったです。またより大きな視点で見ても、人口が減少し経済が衰退していくといわれている日本でイノベーションの創出にスタートアップという形で貢献し活気ある未来を作るという、社会的意義があることも学べました。
その他に得られたものとしては、スタートアップ思考があります。スタートアップにおける考え方は自分の小さな課題解決やキャリア形成に活かせる部分が非常に多く、小さい失敗を恐れることなく素早く繰り返して改善につなげていく考え方、バーベル戦略と呼ばれるリスクの取り方などが印象に残りました。
実際、一緒に授業を受けた僕の友人は、他の授業でロボットを作るプロジェクトの際、周りの人がアイデアを出してからそれを一生懸命一つに絞って実行に移そうとしていたのをみて、もっと各アイデアを簡単に試してからアイデアを改善していけば良いのにと思ったと話しており、この授業で学んだ考え方が身についていることを実感しました。スタートアップの知識はもちろん、新たな生き方、考え方を学べたことは非常に新鮮で、実際に自分が起業してもしなくても、今回の授業で得られたスタートアップ思考は将来間違いなく役に立つものだと感じました。
もう一つは、新たな友人です。このような面白い授業を受けに来ている人は魅力的な人が多く、そのような人と知り合えたり、ゲーム作りを共同で行っていく中で仲良くなることができました。ここでできた友人関係はとても貴重なものになるのではないかと思っています。

まとめ

この授業は非常に面白く、多くのことを学べて、自分に良い影響を与えてくれる授業でした。馬田さんは、授業中はもちろん、授業外でもスタートアップに関連する情報を多く発信しており、多くの書籍や記事などを紹介して下さりました。それにより今までとは入ってくる情報の内容や質が大きく変わり、今までよりも日々の生活でワクワクすることが増えました。

参考文献

授業内容を学びたい方のために、馬田さんの著作等を紹介させていただこうと思います。

馬田隆明(2017)『逆説のスタートアップ思考(中公新書ラクレ 578)』中央公論新社.
SlideShare、https://www.slideshare.net/mobile/takaumada (2017年6月25日参照)
Medium、https://medium.com/@tumada(2017年6月25日参照)

(教養学部理科I類1年生 山口尚人